近年、「地産地消」や「食育」という言葉をよく聞くようになりました。
そういった地域農業の振興という面から、「伝統的農産物」という用語が盛んに用いられるようになってきています。
でも、「伝統的農産物」って具体的にどういったものなのでしょう?
沖縄県では、「伝統的農産物」を以下のように定義しています。
“健康長寿県として注目される沖縄において、戦前から導入され、伝統的に食されてきた地域固有の野菜”
沖縄県内では、「伝統的農産物」は「島野菜」と呼ばれ親しまれています!
伝統的農産物」の条件としては、以下のようなものが挙げられます。
現在の食生活に定着している、または中高年の世代が幼少の頃に食べていた食材として認識されるものです。
通常の家庭料理において比較的口にするものから、料亭などで提供されるものまで幅広く含みます。
小規模生産から家庭菜園まで広く栽培されているもので、場合によっては山野菜であったり、野草的な品目も含まれます。
このような定義に加えて、沖縄県のもつ健康長寿県というイメージから、実際にその機能性などが注目されており、今後の研究成果が期待されています。
平成17年度 伝統的農産物振興戦略策定調査事業
当サイトの伝統的農産物データベースは以下の文献等を参考にしております。
- ●「沖縄市場(別冊うるま)春号」 発行:光文堂印刷
- ●「沖縄野菜の本」 著:西大八重子 発行:ビブロス
- ●「沖縄食の大百科1巻」 編著者:吉川敏男 発行:沖縄出版
- ●「沖縄野菜おかずレシピ(スーパームック)」 発行:双葉社
- ●「長寿のための沖縄健康百科」 著者:比嘉良勝 発行:新報出版