食材博士クイナが教える沖縄食材のニューフェース!「もっとクイナ」

美らへちま

美らへちま

加熱調理しても黒くならない「美らへちま」

へちまは、沖縄ではナーベーラーと呼ばれ、家庭料理の食材として親しまれています。
品種改良された「美らへちま®」は果実形状が均一で、加熱調理しても、果肉が黒っぽくならないのが特徴です。そのほかにもへちま独特のにおいも軽減されています。
へちまは、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、美容によく、沖縄では、ゴーヤーと並び夏野菜の横綱格として味噌煮、炒め物、汁物等に利用され食されています。
美らへちまは、酸化酵素がないため、生サラダやスムージーにアレンジしても黒くならず、新たな楽しみ方が広がります。

「美らへちま」の特徴

従来のへちまよりにおいや食味が良いという新品種のへちまです。
在来種は、形が不ぞろいで、加熱調理後に果肉が黒くなるものがあるなど課題がありました。
そんな課題を解決するため、2013年から新品種の育成に取り組み、形は箱詰めがしやすいような均一な円筒型で、加熱後も変色しない美らへちまが開発され、2022年に商標登録されました。
また、カット後の冷凍保存も可能となっております。

※「美らへちま®」は沖縄県の登録商標です。

「美らへちま」の特徴の写真

調理前にひと手間加えGABAを増量させよう!

ヘチマに含まれるGAD酵素*は、うまみ成分のグルタミン酸をGABAに変化させます。この働きを利用してヘチマ料理のGABAを増加させることができます。

GABA*増量のひと手間
カットした美らへちまに、水少量とうまみ調味料(グルタミン酸)0.5gを加え軽く揉んで、500Wのレンジで1分加熱し、15分放置すると完了です。
その後は、すぐ調理しても冷凍保存してもGABAは減りません。

*GABAとは?
GABAは、哺乳類の脳や脊髄に多く存在する非タンパク質性アミノ酸で、主に抑制性の神経伝達物質として働きます。

*GAD酵素とは?
グルタミン酸をGABAに変える酵素です。

調理前にひと手間加えGABAを増量させよう!の写真