パーティーの主役!あぐー豚の煮込みケッパー風味
クリスマスや忘新年会など、何かと人が集まる機会が多くなる冬。お家でパーティーを開く人も多いのではないでしょうか?飾り付けや買出しなど、準備で忙しいとき、簡単に作れてかつ見た目も華やかな料理はお家パーティーの強い味方。そんな嬉しいレシピを、県産食材を使ったイタリアンのお店「Vino Vino」の店主・細田和良さんに伺いました。
「豚を余すことなく大事に食べるところなど、イタリアと沖縄は食文化がとても似ています。県産食材とイタリアンの相性はとてもいいんですよ」と、細田さんが教えてくれたレシピは、南イタリアの郷土料理である豚の煮込み。今回はこれを、あぐー豚で作ります。
メインとなる食材はあぐー豚の肩ロース。「これだけでもOKですが、パーティーなのでいろんな部位をいれましょうか」と、あぐー豚のソーキやソーセージも一緒にいれることに。使う野菜はセロリ、玉ねぎ、トマト、島唐辛子。「トマトは夏野菜のイメージがありますが、沖縄産のトマトは冬が旬。これからのものは甘みがのっておいしいですよ」と細田さん。実は沖縄の冬は、いろいろな県産野菜が旬を迎える季節。トマトだけでなく、春野菜のイメージがあるセロリや玉ねぎなども県産のものが出回ります。
「煮込み料理なのできのこ類もよく合いますよ。きのこ類は本島北部でよく育てられています。エリンギとぶなしめじを入れましょうか」
細田さん曰く、「切って煮込むだけ!とても簡単!」というこのレシピ。まず、材料となる野菜やきのこ類をそれぞれカットし、次にあぐー豚の肩ロース肉を食べやすい大きさにカットします。お肉は煮込んでいる間に一回り小さくなるので、一口大より大きめに切るのがポイントです。
「あぐー豚の魅力はなんといっても甘みのある上質な脂。また、ビタミンB1なども豊富で栄養価も高いです。それを煮込むので豚のおいしさを余すことなくいただけます」
味の決め手となるのが、一緒に煮込む「ケッパー(ケイパー)」の塩漬け。瓶からざるに移し、さっと水につけて周りについている大きな塩を洗っておきます。ちなみに、ケッパーとはフウチョウボク科の木のつぼみのことで、イタリアンをはじめフレンチやスペイン料理にもよく使われる食材です。オリーブのような独特な風味で、輸入食材店などで購入できます。
材料を切り終わったら、鍋に玉ねぎ、セロリ、豚肉、ケッパー、きのこ類、ローズマリー、トマトの順に入れ、オリーブオイル、水を加えて準備は完了。蓋をして、180度に予熱したオーブンで90分ほど煮込めば完成です。火を気にする必要がないので、煮込んでいる間に他の料理をつくったり、パーティーの準備をしたりといろいろできます。
90分後、オーブンから鍋を取り出して蓋を開け、全体的にかき混ぜてから味を見ます。「ケッパーに塩分があるので、味見をして物足りなかったら塩で調整するくらいでいいです。煮込むと野菜の色が抜けてしまうので、彩りをよくしたいなら、ミニトマトや葉野菜を盛り付ける直前に加えるといいですよ」と細田さん。多めに作って、冷凍保存しておくのもおすすめだそうです。
調理も味付けもシンプルなのに、野菜と豚の旨味がしっかり感じられる滋味に富む一品。家族や大切な人たちと囲む食卓にぜひ加えてみてください。
- あぐー豚肩ロース肉
- 80g
- あぐー豚ソーキ
- 200g
- あぐーソーセージ
- 1パック
- セロリ
- 4本
- 玉ねぎ
- 2個
- トマト
- 4個
- ローズマリー
- 2本
- 塩漬けケッパー
- 100g
- 島唐辛子
- 1本
- ぶなしめじ
- 1パック
- エリンギ
- 1パック
- エクストラバージンオリーブ油
- 100cc
- 塩
- 適宜
- 水
- 800cc
- ❶. ケッパーの塩漬けを軽く水洗いする。
- ❷. あぐー豚の肩ロースを一口大より少し大きめに切る。ソーセージは食べやすい大きさに切る。
- ❸. セロリは約2cmに、トマトは4等分、玉ねぎは16等分のくし切り、きのこ類は食べやすい大きさに切る。
- ❹. 鍋(または耐熱容器)に玉ねぎ、セロリ、豚肉、ケッパー、きのこ類、ローズマリー、トマトの順に入れ、オリーブオイル、水を加える。
- ❺. 蓋をして、180度に予熱したオーブンで90分煮込む。
- ❻. 味見をして必要であれば塩で味を整える。
●煮込むと小さくなるので、お肉は大きめにカット
●いろんな部位を入れるのもGood !
●ミニトマトや葉野菜を盛り付ける直前に加えると彩りよくなる
●多めに作って冷凍保存しておくのもおすすめ
●ケッパーに塩分があるので、塩は味見をしてから入れること
イタリアがおいしい店 Vino Vino 細田和良さん
- 住所
- 沖縄県那覇市楚辺1-1-1 Sover 201
- TEL
- 098-851-3946
- URL
- https://www.vinovino.biz
沖縄県産食材を使ったイタリアンと、イタリア産ナチュラルワインが楽しめるお店「VinoVino」を2017年にオープン。地元農家と協力し県産イタリア野菜を生産するなど、沖縄とイタリア文化の架け橋になる活動に取り組む。