那覇市にある泊いゆまちは23店舗の鮮魚店が一同に集合した県内最大規模の魚の直売所です。まぐろをはじめ、沖縄近海で水揚げされるさまざまな種類の魚を購入することができます。大国海産さんにおすすめのお魚を聞いたところ、薦めてくれたのはコハダに似た「アシチン」という魚。細かい骨があるので細めに切り、わさび醤油や酢醤油で食べると美味しいそう。初めて聞く名前の魚でしたが、地元の方が多く購入される売れ筋の商品です。続いて中田水産さんがおすすめする魚は「ババシチュー」という魚。ナチョーラという海草を食べるこの魚は海草独特の風味と旨みが楽しめます。また刺身だけでなく、ババシチューをしゃぶしゃぶにし、肝を味噌または醤油ベースのタレで溶かしたもので食べるのが絶品だそう。魚のプロに、美味しい魚や食べ方を尋ねながら買い物するのもとても楽しい場所です。

沖縄の魚というと赤や青の魚の淡白な味というイメージがありますが、泊いゆまちにはそれだけでなく、アシチンやババシチューなどくせになるようなしっかりした味わいのある美味しい魚が豊富に並んでいます。またまぐろの目やまぐろのソーキ（おなかの部分）など部位ごとにも販売し、さまざまなニーズに応えています。漁獲量が全国トップクラスである沖縄県産まぐろをもっと知ってもらうよう、「ちゅら海まぐろ」の名前をつけ浸透をはかったり、高校生によるまぐろのレシピコンテストを行ったりと、沖縄県産のまぐろや水産物をもっと食べてもらえるよう、さまざまな取り組みを行い県内を盛り上げています。泊いゆまちに行けば今まで見たことのないような豊富な種類の水産物や、大満足のイベント、また市場直送の新鮮な魚介を使った料理を出す店舗も併設されており、いつ行っても美味しく楽しい、地元の人が何度でも行きたくなるとても魅力的な魚直売所です。